猫好きの人は多いけど、野良猫ってなるとねえ。
猫嫌いの人からはひどい仕打ちをされるしねえ。
生活は過酷ですよね。そんな野良猫の生活を描いた
絵本がTNR専門病院から出版されたから、
読んでみたら、絵がとってもかわいいんですよね。
でも、TNRはまだまだ理解が少ないみたいだし、
そもそも野良猫を見てくれる病院が少ないですよね。
野良猫の生活を描いた絵本がかわいい
空前の猫ブームですが、それでもまだまだ野良猫っていますよね。
そもそもは、飼い猫だったのが捨てられて、それが子供産んで
ってことなんですけどね。前にも書いたけど、猫の繁殖力っていうか、
増えるスピードってすごいんですよね。
1匹の猫が一度にだいたい4~6匹産みます。それが年に3回。
ってことは、1年で15~20匹近く増えるってことじゃないですか。
で、その子猫たちも、早いと半年、遅くても1年後には出産できますからね。
ってことで、鼠算ならぬ猫算っていわれているぐらい。
それもあって、野良猫との共存とか、猫を飼うなら保護猫からとか
いろいろと言われていますよね。
が、多くの人はそこまで野良猫に興味ないし、まあ、野良猫でも、
近くに寄ってきたらかわいいなあとかそんなもんですよね。
逆に、家の庭で糞をするとか、花壇を荒らすから、困っているとかね。
そんな野良猫ですが、大阪の動物病院っていうか、避妊・去勢手術専門の
病院が母体になっている団体(最近NPOになりましたが)が、
野良猫の実態というか、TNR普及のための絵本を出したんです。
これがねえ。難しいことは置いておいて、まず絵がかわいい。
『お母さんのらねこのおはなし』っていうタイトルなんだけど、
のらねこのお母さんのイラストが表紙。
これだけで買ってしまいました。
中身は、野良猫の生活の厳しさとか、
TNRの必要性とかなんだけど、当然絵本ですからね。
楽しく読むことができました。まあ、物語の性質上
「楽しく」っていう表現はよくないかもしれないけど、
大人でも十分読み応えのある内容ッテカンジ。
そもそもは、子供たちに野良猫の現状を知ってもらって、
TNRの必要性を理解してもらいたいってことから、
作ったみたいですが、さっきからTNR、TNRって言われても、
知らない人は、なんかのバンドですかって思ったりしますからね。
ってことで、猫に興味ある人は読んでみてもいいんじゃないでしょうか。
一般書店にはなくて、当然アマゾンにも楽天にもないから、
直接ハッピータビーのサイトからになりますけどね。
ちなみに、TNRっていうのは、猫を捕まえて、去勢・避妊手術をして、
元のところに返すっていうこと。
TはTrap(トラップ)、NはNeuter(ニューター):不妊・去勢手術のこと、
Return(リターン)ってことで、最近地域猫って言う言葉を聴いたことが
ある人も多いと思いますが、地域猫にするためのシステムですかね。
野良猫のTNRはまだまだ理解が
そんなTNRですが、まだまだ世間一般には理解がされてないんですよね。
っていうか、そういう不幸な猫だったら、その場に返さなくて保護してくれれば
いいのにって思う人も多いみたい。確かにそうなんですけどね。
ただ、現在の日本だと、保護する人って、一般人じゃないですか。保護団体って
言っても、ちゃんと施設を持っているのは一握りだけ。
あとは、個人の会員が自宅で保護しているって言う状態。
ですから、どこの保護団体も一杯一杯で、もう預かれないっていうのが
現地の声。っていうか、保護すればいいじゃないですかって言う人は、
自分で保護しませんからね。
それに、保護主って、一時預かりだから、自分ちの子にするのならいいけど、
最終的には里親を探すっていうのが前提。
そうすると、野良生活が長い猫だと、人慣れしないから、
里子に出せなかったりするんですよね。
それでリターンっていうか、地域猫にするって言う訳。
地域猫って、単にその場所に返すだけじゃないんです。
ちゃんと餌やりさんっていう人達がいて、
餌を食べ終わったら片付けるんです。じゃないと、食べ散らかしたままだと、
他の猫っていうか、Nをしてない手術してない猫が来て、
またまた子猫が増えてしまいますからね。
ですから、そこを理解してなくて、野良猫に餌をやると、ドンドン増えるから
けしからん!とかいうオッサンがいるけど、ちゃんと手術しているから、
増えないんだってば。
それに、そこに地域猫がいると、猫って縄張り意識が強いから、
よそ者の猫が入ってこないんです。ってことは、ちゃんとNしている
猫だけなら、一生っていうか猫生で終わりますよね。
それに、ゴミをあさったりもしなくなるから、じつはTNRって
良く考えられたシステムなんですよね。
そんな訳で、別にこの絵本読まなくてもいいけど、
そんなことも理解できるから、気になる人はじぇひ。
野良猫専門病院もあるけど
ちなみに、野良猫って、Nっていうか、手術をお願いしようとしても、
動物病院によっては拒絶されることがあるんですよね。
ワクチン打ってないから、感染症で病院に来ている猫にうつるんじゃないかとか、
ノミやダニを身体につけているから、それもうつると困るしとかね。
あと、たまに不届き者がいて、野良猫の手術をしてくださいって言いながら、
野良猫だから料金払わないとかね。
ってことで、野良猫に手術をさせるのも結構大変。
このお母さんのらねこのお話を出版した団体は、実は去勢・不妊手術専門の
病院ってことで、大阪の八尾市にあるんだけど、まだまだそういう病院は少ない
ですよね。東京とかにもありますけどね。
あと、他のところは、ホームページが結構固いんです。もちろん、立派なことを
しているし、広く世間一般に理解してもらわないといけないから、固くないと
いけないんだけどね。興味の無い人には、別にいっかあってなりますよね。
このお母さんのらねこのお話を出したハッピータビーって言う団体は、
ホームページのブログも読みやすいし、なんか親近感が沸くから、
別にTNRとか興味ない人でも、猫が好きな人はアクセスしてみてもいいんじゃない
でしょうか。譲渡会とかもやっているから、お近くの人はどうぞ。
ズレ蔵の戯言
ハッピータビーって、Happy TabbYって書くんだけど、
TabbYってトラ猫のことなんですよね。ですから、どこぞの
オタン子だとキジシロだから、TabbY&Whiteってなるみたい。
だからどうしたスットコドッコイってことですが、みんなハッピーになると
いいですね。ちなみに、オタンコナスって英語でなんていうんだろう。
では、お大事に。
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