会社を設立したら、さあ今度は銀行口座。銀行の法人口座の開設ですよね。じゃないと、いくら儲かっても入金がありませんからね。って思って申し込んだら、どこもかしこも開設できませんだって。なんで?なんでー?ってことで、最近の法人口座開設事情をお伝えします。
会社設立で銀行口座の開設は?
ここんところの記事で、やたら銀行口座が開けないからって書いたけど、そんなに開けないものなんかい?って質問がきました。開けません。
以前はねえ。って10年以上前ですが、会社じゃなくても任意団体とかっていうかサークルですな。そういうものでも、メガバンクでジャンジャン開設できました。
緑の銀行なんか、メモかなんかの切れ端に「じゃあ、ここに代表者の住所氏名と電話番号、後は身分証明書、あっ、免許証でいいです、それを出してください」ってことで、10日ぐらいで作ってくれました。
が、6~7年前ぐらいからですかねえ。やたら新規に会社設立した場合、銀行口座が開けないって言われ始めたんですよね。
中には、行政書士が同行しても、却下された例とかあって、そのあたりから新規に法人での銀行口座っていうのが開きにくくなったみたいです。
そうなんです。オレオレ詐欺、最近は母ちゃんなんとか詐欺とか、振り込め詐欺とかまあ色々と言われていますが、とにかく特殊詐欺っていうやつですな。
それの振込口座に使われるってことで、とってもとっても審査が厳しくなりました。それでもまだ、ここ数年はそれで推移していたのですが、2016年秋から、一段と厳しくなりました。
何やら法律が変わったらしくて、200万円以上の現金の出し入れの場合は、法人の代表者の身分証明書が必要とかいい出して、それぐらい被害があるってことですよね。
ってことで、会社をせっかく登記できて、これからバリバリ稼ぐぞって思っていても、入金してもらう口座がないってことで、みなさん途方に暮れているってことなんですよね。
ですから、何度も言うように細心の注意を払って、それに対応しないといけないってことなんです。
会社設立しても銀行口座が開設できない
で、その法人の銀行口座が開設できないっていうのは、どういうこと?ってことですが、法人口座の申し込みって、多くのの銀行は以下の書類を提出すれば、10日から2週間で審査が終わるんですね。
・口座開設依頼書(銀行に備え付けのものです。)
・登記事項証明書(登記簿謄本)
・認証を受けた会社の定款
・法務局から交付を受けた代表取締役の印鑑証明書
・法務局へ届け出た代表印
・銀行印に使用する印鑑
・本人の身分証明書
で、めでたく口座が開設できたってことなら、それからは、合同会社オタンコナス製菓宛の口座に振り込んでもらえればいいってわけです。
ちなみに、株式会社の場合は、銀行振り込みで略す場合は「カ)」になりますが、合同会社の場合は、「ド)」になります。合同会社オタンコナス製菓だったら、ド)オタンコナスセイカってわけですな。
ただ、「今回は残念ながら見送られていただきます」ってこともあります。っていうか、上に書いたように、最近はそういう方が多いですね。
ですから、まず資本金は100万円を目処に、少なくない金額にしておきましょうって言うわけです。それから、本店住所もサイバーオフィースじゃなくて、自宅でいいので、ちゃんと登記してあるところ。
賃貸でも問題ありませんが、賃貸契約書を提出させられます。そして、会社のホームページがあるといいですね。できれば、ドメインは.co.jpで。
あとは、事業内容。ここがあまりに多すぎると、何をする会社かわからなくて怪しいってことになるので、ある程度業種を絞った方がいいでしょう。
事業内容については、また別の記事にします。それで準備完了です。あとはどこの銀行に申し込むか。これが一番重要ですので、そこをしっかり抑えてくださいね。
会社設立で銀行口座がしやすいおすすめは?
会社の銀行口座、いわゆる法人口座っていうやつですが、メガバンクにしたいとか、地元密着だから地銀にしたいとか、ネットしかやり取りしないから、ネット銀行がいいとか、みなさんそれぞれ希望があるみたい。
ですが、今は口座が開ける銀行にしましょう。なんたって、ホントに法人口座の審査に4つ5つ連続で落ちたっていう話はゴロゴロありますからね。
じゃあ、どういう基準で選べばいいの?やっぱりメガバンクは難しいかなって思いますよね。現に、つい1~2年前までは、多くのサイトに「メガバンクは審査が厳しいです」って書いてありました。
が、確かに資本金があまりに小さいとメガバンクは落とされます。が、今は信用金庫でも地銀でも、ネット銀行では、その辺はあんまり変わりません。
資本金が100万円あったら、その差はないと言ってもいいぐらい。じゃあ、どこが審査に通りやすいの?
ってことですが、今取引のある銀行です。ネットビジネスが世に出る前は、起業っていうと、せんべい屋でもまんじゅう屋でも、まずは個人事業主としてやっていましたよね。
で、気がついたら全国で売れるようになったから、大手デパートとも取引がはじまるし、税金のこともあるから、法人にするかってことで、法人にしていました。
ですから、原料の代金とか、業者への支払いとか、大口の顧客からの入金とかで、せんべい屋専用の口座を持っていますよね。
中には店舗改装費用を借り入れたりするから、信用金庫に口座があったりして。ってなると、今度法人にするんです。って言うと、それはそれはおめでとうございます。では、お口座も法人でお作りしますね。
ってことで、バッチリだったんです。だって、それまでの付き合いがあるし、年間の売上も利益もわかっていますからね。が、ネットビジネスだとそういうのがないですよね。ないってことはないけど、自分の口座に振り込んでもらっています。
と言っても、ある程度長くやっていたり、それなりに利益が出ている人だと、個人の口座だけど、専用の口座にしていると思います。
その銀行に法人口座の申し込みをすれば、ほぼ大丈夫。だって、先方はこっちのお金のやり取りを知っている訳ですからね。
それがメガバンクでも関係ありません。逆に今まで全く取引がなかったりすると、ネット銀行でも審査落ちします。だって、アンタ誰?ってことですからね。
ということで、法人口座の申請は、今まで取引のある銀行にしましょう。ちなみに、そんなに稼いでないってって言う人は、本業がありますよね。お勤め先。
そこからの給料を振り込んでもらっている銀行だと、比較的開設しやすいです。これまた、先方は勤め先から年収、持ち家か賃貸かまで把握しているので、怪しい会社じゃない限りメガバンクでも開設できます。
ズレ蔵の戯言
ということで、本当にここんところ、法人口座の開設がより厳しくなりました。ですので、法人登記する場合は、まず銀行をどうするか、それを一番に考えてやっていってください。
ちなみに、ネットビジネス、特にアフィリとかせどりのような場合、法人口座じゃなくても、個人の口座をそれ専用にしていても、特に問題はありません。
ですので、どうしても口座が開けない場合は、まずは個人の口座で実績を積んで、ある程度たったら、再度申し込みをしてみてください。では、良い銀行口座を。
※会社設立についての記事は、こちらにまとめてあります。
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