投資信託、銀行預金の次のステップとして考える人も多いけど、初心者が気を付けることってなんでしょうか。実際に投信を行う際の選び方とか、お勧めの銘柄なんかもお伝えします。
投資信託初心者が気を付けることは?
投資信託、ある程度銀行預金とか郵便貯金が貯まったら、そろそろ資産運用でもってことで、投信を考える人もいるみたい。
ですが、投信になると基本的は「投資」になりますからね。元本保証じゃないってことで、資金が減ることも考えておかないといけません。
で、投資の基本は「分散」ですよね。これは、時間的分散と資金の分散、あと投資対象の分散とか、言いだせば地理的な分散とかあるけど、まあ、最初は時間と資金の分散は絶対してください。
というのは、何度も書いているけど、100万円貯まりました。それで投資信託を100万円で買いました。っていうのは、投資じゃなくてギャンブルになりますからね。
まず、資金の分散ってことで、100万円あるのなら、1万円ずつとか、3万円ずつ、毎月買っていくって言うやり方。これだと、100万円なくても、1万円でも最近は5千円からもできるから、積立投信ってことでできます。
積み立て投信だと、自動的に時間的分散にもなりますよね。毎月だから、1ヶ月1回の購入。それを何年も。10年、20年と続けることになります。
欧米だと、子供が生まれたときに、将来のためにってことで、いわゆる学資保険みたいなものですが、投信を毎月買って行くっていうのが多いですね。
で、成人したときにプレゼントするっていうもの。ほぼ投資というか購入金額以上になっていますからね。
ってことで、決して100万円貯まったからといって、一括で投信は買わないように。もちろん、300万円でも500万円でもです。
投資信託は毎月少しずつ買うのが王道ですからね。なお、中には、買った投信が倍になったとかいう人いますが、それは博打。決してマネしないでください。
投資信託初心者の選び方は?
じゃあ、毎月1万円ずつ投信を買おうかなってことですが、どの投信を買えばいいのか分かりませんよね。
分からない時は手を出さない。これが金融商品の鉄則です。投信の解説書の2~3冊でも読めば分かるようになりますから。
どこの図書館にもだいたい置いてあります。無ければリクエストすれば、初めての人だと結構買ってくれます。私は1年に2冊ぐらい、欲しい本を買ってもらっていますけど。
ですが、一応選び方について、簡単に説明しますね。前回書いたように、投信には、売り買いするときの売買手数料っていうのがあります。
それから、保管するというか、持っているだけで保管料として、信託報酬っていうのがかかります。ですから、この2つが安いものじゃないと、意味がないというか、実は計算したら目減りしていたってことにもなります。
で、一つはまず売買手数料のかからない「ノーロード」っていうのを選びます。だって、毎月買う訳だから、それが3%とかあると、1万円買っても300円手数料がかかりますからね。
毎月ってことは、1年で3600円、10年だと3万6千円ってことで、ながーく運用するものだからバカにできませんよね。
これはどの解説本にも書いてあるので、本の1冊でも読めばみなさんご存知だと思います。が、これと一緒に信託報酬って言う保管料がかかりますよね。
ってことは、投信の場合は、売買手数料と信託報酬を合わせて考えないと、いくらノーロードのモノを買っても、意外とありゃ?ってことになります。
信託報酬は毎年かかる経費ですから、それが高いと結構後々響いてきます。まあ、積立投信のように、毎月買っていく場合なら、ノーロードの方がコスト的には安くなることがほとんですが、信託報酬っていうのは、じわじわと効いてくるので、注意が必要です。
積立投資の場合だと、売買手数料と信託報酬を合わせて1.5%以内っていうのが、一つの目安です。最近は信託報酬が安いものも多くなっているので、できれば1%を切るものがいいですけどね。
そのあたり、意外と高い物が多くて、結構人気のものとかは、売買手数料だけで3%とかいうものもあるので、気をつけてくださいね。それって、証券会社に献金しているようなものって思っておいてください。
投資信託初心者におすすめの銘柄は?
じゃあ、実際に何かお勧めの投信ってあるの?ってことですが、何度も言うように、投資と宗教の判断はご自身でってことで、人に頼ってはいけません。
が、一応私やっているものを挙げておきますかね。っていうのは、最初に書いたけど、投資は分散ってことでしたよね。そうすると、時間分散、資金分散の他に、投資対象も分散した方がいいに決まっています。
ですが、投資金額が1万円しかないと、そうも言ってられないから、どうしようかってことですが、今は分散型の投資信託っていうのがあります。
投資対象が、日本株式、外国株式、日本債券、外国債券を中心にしたもの。中には、アクセントとしてコモデティや不動産を数%を入れているモノもありますけどね。
この4つがなぜいいかっていうのは、自分で勉強してください。投信初心者には、この4つを均等に買うっていうのが理想です。まあ、細かいことを言いだすと、債券は安全性が高い分、リターンが少ないとか、投信を始める年代によって、その配分も替えた方がいいとかありますけどね。
ですから、分散型の投資信託を選ぶのがいいでしょう。ただし、上に書いたように売買手数料と信託報酬には気を付けてくださいね。
その辺をクリアしているのが、セゾン投信で販売している、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドですかね。積み立てとして考えるなら一番人気です。が、セゾン投信でしか販売してないので、セゾン投信に口座を開設する必要がありますけどね。
セゾンのこの投信に対抗しているのが、、SBI証券で販売している。三井住友TAM-SBI資産設計オープン(資産成長型) <通称スゴ6>ですかね。
このどちらかだと、初心者にもやさしい投信だと思います。が、当然実際に買う前には、ちゃんと目論見書を見て、手数料のところとか納得してからにしてくださいね。
ズレ蔵の戯言
ということで、この分散投資の仕組みが分かれば、今流行りの確定拠出年金で、どういう銘柄とか配分にすればいいかっていうのも問題なく設定できますからね。
そういう意味では、投資信託については今後ある程度仕組みや内容を理解しておくのが、資産運用の基本になるかもしれませんね。では、良い投信を。
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