会社を作ろうと思っていたら、友達から最初は合同会社の方がいいよっていわれました。会社って言ったら、株式会社でしょ。って思っていたけど、合同会社っていうのもありなのかな。株式会社と合同会社、それぞれの特徴についてお伝えします。
会社設立は株式会社か合同会社か？
会社って言ったら、株式会社ですよね。もちろん、隣のまんじゅう屋さんは実は会社にしていて、有限会社だったけど。
ってことで、社会の時間に習ったのでは、会社は株式会社、有限会社、合名会社、合資会社っていうのがありますってことでした。
が、前回書いたように今は新しく有限会社は作れません。その代わりに合同会社っていう区分ができました。
ですので、通常アフィリエイトでボロ儲けしたから、会社組織にして経費は全部そっちにしてしまえって言う場合は、株式会社か合同会社ってことになります。
合名、合資っていうのは、いわゆる「無限責任」ってことで、負債を負ったときに、全ての負債を返済しないといけないから、あえてその形態で作ることはないと思います。
株式会社と合同会社の場合は、有限責任だから、出資金の範囲だけの責任ですみますからね。
ですから、新しく会社を作る場合は、だいたい株式会社か合同会社。でも、通常あんまり会社の形態とか運営に興味がない人だと、当然株式会社でしょうってことになります。
もちろん、株式会社オタンコナス製菓っていうのでＯ．Ｋ．です。これで貴女も晴れて代表取締役ってことになりますからね。
ただね、株式会社ってちょっと経費がかかるんです。最初の設立のときだけならまだしも、ランニングコストもかかかります。その他いろいろと手続きもあります。
まず、株式会社設立には、定款認証っていうのが必要です。これで５万円。それから、印紙代が４万円で、登録免許税が１５万円。あと、官報に公告が必要だから、それが４万円弱。合計２８万円ぐらい。
これが合同会社だと、まず定款認証が必要ないから、５万円がいらない。それから印紙代は４万円で同じですが、登録免許税が６万円。官報の公告は同じです。合計１４万円。
ってことで、合同会社の方が半額ぐらいなんです。それに定款認証がないから、登記までの日数も短くて済みます。
それもあって、合同会社が人気なんですね。が、１４万円ぐらいの差なら、別にケチる必要ないから、株式会社の方がいいっていう人もいるみたい。
なんたって、合同会社ってまだ認知度がないから、誰かと一緒に合同で会社を作ってるって思っている人もいるぐらいですからね。
が、株式会社の場合は、毎年決算公告っていうのをしないといけません。そう、決算を官報に載せるってこと。ですから、それにも毎年費用がかかります。だいたい６万円ぐらい。
それから、取締役の任期があります。よく２年に１度改選がある会社って多いですよね。まあ、一人起業の場合は、改選しなくてもいいけど、それでも最長１０年が限度です。
ですから、１０年したら重任であっても、一度改選をしないといけないんですね。で、当然登記簿も再登録ってことになります。
ってことで、それぐらいなんでもないってことなら、ぜひ株式会社にして、代表取締役として就任してほしいのですが、意外と一人起業とかだと面倒ですよね。
ちなみに、決算公告っていうのは、今は官報じゃなくても、電子公告っていうのもありになりました。自社のホームページに決算を載せればいいって言う奴。
ですが、これは過去５年間分載せないといけないんです。それにね。副業とかで会社作ったって言う場合は、決算まで載せたくないですよね。
儲かっていれば、いろいろと言われるし。赤字だとやってる意味があるのかとか言われるし。
ってことで、もちろんせんべい屋を創業するっていうのならいいけど、副業の延長ってことなら、その辺も考えてどっちにするか決めたほうがいいですね。
会社設立で株式会社か合同会社か一人起業の場合は？
ということで、上に書いたように登記の段階の費用、それから決算公告の費用、そして取締役の任期の件、ってことで、一人起業の場合は、圧倒的に合同会社が多いんです。
それに、合同会社は認知度が低いって言っても、別にどこかの会社と取引したりする訳じゃなかったら関係ないですよね。
特にアフィリエイトやせどりみたいな業態だと、税金とかの面で法人化するだけですから。ということで、アフィリ等で会社設立する人には、合同会社をおすすめします。
それに、最近では合同会社の方が機動性があるってことで、株式会社だったのを、あえて合同会社に変更したところとかもあります。アップルジャパンとか西友とか、Ｐ＆Ｇマックスファクターとかですね。
しかしながら、アフィリで儲けたお金でせんべい屋をやりたい。とか言う場合、せんべい売るだけなら、別に合同会社でもいいんですけど、その先、デパートと取引したいとかなると、株式会社の方がいいってこともあります。
まあ、最近はこれだけ合同会社が増えてきているから、あんまりそんなこともないんですけどね。
ですから、今後どこか他の企業との取引が考えられる場合、またそっちをメインにしたい場合は、株式会社でもいいかもしれません。
会社設立は株式会社か合同会社か組織変更も
が、上に書いたように、組織変更ってできるんです。上に書いた例は、株式会社を合同会社に組織替えした例ですけど。
逆に合同会社を株式会社に組織変更することもできます。ですから、最初はアフィリやせどりだけしか考えてなかったから、合同会社だったけど、その後せんべい屋で成功したら、株式会社にするっていうのもありです。
その辺は、よく言われているように、会社は小さく産んで大きく育てるっていうのが基本ですから、フレキシブルにやっていっていいんじゃないでしょうか。
ズレ蔵の戯言
株式会社の場合は、代表取締役ですけど、合同会社の場合は代表社員になるんですよね。
ただ、これはちょっと、本当に世間一般の人には馴染みがないから、名刺とかには社長とか代表とかにしておくほうがいいかもしれません。
役所とか銀行への書類は代表社員って書かないとといけませんけどね。もちろん、私なんかが株式会社の代表になると、代表取り締まられ役になってしまいます。お気をつけください。では、お大事に。
※会社設立についての記事は、こちらにまとめてあります。
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